9月末に延岡市駅周辺地域の整備に向けた連携民間事業者に「CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ、以下CCC)」が決定されたというニュースをテレビで知りました。
駅周辺が変わろうとしている
延岡市の駅周辺が何やら変わろうとしているのを知ったのは1年半ぐらい前(2013年2月)のこと、当時「延岡・駅まち市民ワークショップ報告会」に参加してきました。
最初はコミュニティデザイナーの山崎亮さんが代表をされている「studio-L」がワークショップをやっているという興味から入り、興味だけではなく、実際参加し体験してみないとどんなものかわからないということもあり参加。
会場は満員!70名超、関係者の方もいたのでそれ以上の人だったと思います。
初参加ながら既に報告会ということで、このタイミングってかなり遅い、、いいのかな、、、今更ながら調べてみるとそれまでに過去5回ほどワークショップを積み重ねているようでした。
ということはもっと前からプロジェクトは始まっていてどんどん熱を帯びていたんだろうなと想像できます。
冊子が出来て、完成予想イメージ模型はもちろん(イメージパース)。
常連参加の市民の方ばかりでなく、ぼくと同じように興味を持っている方や、わが町にも取り入れていこうと考えている方など、参加者も毎回毎回違っていたのかなと思います。
CCC×延岡駅周辺で何が生まれる
今回CCCが連携事業を担うということで期待が膨らみ、たくさんの可能性が想像できますが、まずCCC側の発表を確認してみることに、、ニュースリリースが出されていました。
「CCCとして取り組む4つの事」として
1.全国で6館目となる図書館の企画
2.賑わいのベースとして、「BOOK & CAFE」を導入
3.エリアマネージャーと連携した市民活動支援
4.延岡の食・文化の玄関となる、ライフスタイル提案型物販販売の場の実現
わかりやすいのは「BOOK & CAFEを導入」ですね、駅周辺に「BOOK & CAFE」が出来るんだなと、これはもうTSUTAYAですよね、誰もが想像できます。
次に「図書館の企画」ですね、これは佐賀県武雄市の「武雄市図書館」の例にあるようにCCCが「図書館の企画」していくということは、いったいどんなことになるのか?と、これは楽しみですね、武雄市図書館はまだ行ったことないんですが各メディアや雑誌等で見る限りおしゃれ過ぎる図書館といった印象です。建物も存在感があり、図書館とひとことでは片づけられないものなのかなと思いました、機会見つけて是非行きたい!
気になったワードとして「全国で6館目」というところ、調べてみるとCCCは武雄市図書館だけでなく
- 2例目:宮城県多賀城市(CCCニュースリリース)
- 3例目:山口県周南市(CCCニュースリリース)
- 4例目:神奈川県海老名市立図書館(CCCニュースリリース)
- 5例目:愛知県小牧市(CCCニュースリリース)
- 6例目:宮崎県延岡市(CCCニュースリリース)
この流れで延岡市が6館目の連携事業ということみたいです(2014年9月時点)。さらにニュースリリースを読み取るとこの5件の連携発表は1年半の間で出されてます、恐るべしこの勢い。
愛知県小牧市は「新図書館建設」ですが、延岡市の場合は「複合施設整備」ということなので、よくよく考えていくと武雄市のような図書館のイメージとはまた違った雰囲気のものが生まれるのかなということが想像できますね。
交通の現実とどう向き合うか
さてこの「CCC×延岡駅周辺」が連携することによってどう変わるのか本題はここです。
宮崎って鉄道の利用が少ない県で、路面電車があるわけでもない、必ずしも大多数がバス利用が必須というわけでもない、
出典:総務省統計局ホームページ(http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/users-g/wakatta.htm#jump4 4.通勤・通学に利用する交通手段の都道府県別の傾向は?)
図を見てもわかるようにデータ的にも宮崎は「自家用車」の利用が高く、「鉄道・電車」の利用が少ない、個人的にも鉄道の利用はこの10年間で指を数えるぐらいの回数の利用です。
高速道路も宮崎-大分間が開通し、宮崎はより車社会な県となりました。これが多分何十年と変わってない事実だと思います。
そんな宮崎、そして宮崎市よりも北に位置する延岡市。
延岡駅周辺を拠点に整備して何を生み出すのか、「市民活動支援」「延岡の食・文化の玄関」というキーワードもニュースリリースには盛り込まれてあります。
駅周辺の交通機関の利用としてはまだまだ活気があるとは言い切れない、そこを拠点としてく覚悟は市側からすれば並大抵のものではないはずだと思います。
複合施設完成時のインパクトはもちろんあるでしょう、しばらく訪れる人が増えていくことも当然に予想できますが、問題はその先ですね、これはどんなことでも同じ、課題を持ち続け未来を常に創造していく、常に前を向くにはどんな方向性を持って進んでいこうとしているのか。
駅周辺、人々が集うランドマークになり、情報の発信拠点になり、象徴的なものになっていけるかがポイントなのかなと、これからとても楽しみですね、完成したらできれば車ではなく電車で遊びに行きたいところです。