買った本は全部読まないと損をする?

読み飛ばす読書のススメ

変な質問をします。
みなさんは本を買ったことがありますか?

ありますよね、そりゃ〜、雑誌でも、漫画でも、小説でも、、

それではもう一つ質問です。
買う時って「買うべきかどうか」を考えますか?

興味本位で買った本にどうしても難しい内容や、あまり興味の沸かない内容があると、突然頭に入ってこなかったりする、、

そんな時、あなたならどうしますか?

買うかどうか迷ったあげく買った本に難しい内容が出てきました、ちょっと理解しようと試みるも簡単にできそうにもない、、さてあなたはどうしますか?

今までのぼくならそれでも無理に読んでました。ほとんどの人はぼくと同じだと思います。それがごく普通に起こりえる行動ですよね。

でも、ふと立ち止まって考えた時に、何故無理に読むのだろう?って思いました。そのことを考えていくと、いくつか理由が見つかります。

  • 全部読まないと、その後の内容がわからなくなるから
  • 興味のある分野だし「一応読まないと」と思うから
  • お金だして買ったんだからもったいないという「もったいない精神」
  • 今読まないと、次読まないから

見つかった理由はこんな感じ、その他にもいくつか理由があげられると思います。まぁざっと出してみるとこんな感じですよね。

要は本に対する意地が出てくるんだと思います。お金まで出して買った自分に対する意地です。意地の気持ちが無理に読もうとさせるんです。

人はお金を出して物を買ったら、物に対して元をとった、とらないと考えるようになります。本も同じ、、それが意地みたいなものに変わって「買ったんだから読まないと」って気持ちにさせるんです。

無理に読んだら無駄がたくさん

本来、損得の問題ではないんですが、ぼくの経験上で言うと、本の難しい(頭に入ってこなかった)内容を無理に理解しながら読もうとすることで色んな無駄が出てきます。ちょっとそれも考えてみます。

  • 理解をする為に、該当ページの前後を何度も行ったり来たりしながら理解を深めようとする時間(時間の無駄)
  • 部分的な理解を深めようとするがあまり、全体の流れを見失って結果最初に逆戻り(木を見て森を見ず)
  • 理解しようとするした瞬間から読むスピードが落ちて、本を読むのが面白く無くなる(最初の好奇心を失う)

こちらもざっとあげるとこんな感じ、理由をあげるといくつも無駄なことがみえてきます。
無理に読もうとすることで今までの流れが「プツン」と切れてしまうんですよね。

本を「楽しく読む」気持ちから、「理解して読む」気持ちに変化が生れ、理解がうまくいかないと、本そのものに対する気持ちがだんだんと薄れていき削がれていきます。

これでは楽しくないです。
で、ぼくが最近実践しているのが「読み飛ばし」です。ようやく本題にたどり着けました。

読み飛ばせばいいんですよ

そうです、いいんです。読み飛ばせばいいんですよ。ぼくはこれをすることでかなり「読書ライフ」が楽しくなりました。

邪道だなんだと言われてもいいんです。読書自体に楽しむ気持ちがあれば、ぼくはそれでOKだと思ってます。

難しくて内容が理解出来ないということであれば、その本は「今はまだ理解するには早すぎた」ということです。いつかまた出会える日に理解出来ればそれでいいんです。だからその時がくるのを待ちます。

もしかしたら次読む機会が来ないかもしれない、、その時はこの本は出会うべき本ではなかったということです。本当に出会うべき本は、またいつか必ず出会います。そして必要とする時に理解は深まり、最初に理解できなかったことが理解できる時期を迎えるはずです。

「本を読むこと」に対する勘違い

ここで「読み飛ばし」を考えた時に何故「読み飛ばし」が良いイメージではない(悪いイメージ)のか、ということも気になります。さて、何故なんでしょう?

そこを考えていくと「本を読むこと」に対する勘違いをぼくらがしている事に気づきました。ぼくらは本を読むことに対して少し勘違いをしているようです。

  • 本を読んだら感想をちゃんと言えないといけない
  • 全部読まないと「読んだ」って人に言ってはいけない
  • 読んだ本の内容から自信を得るのではなく、読んだ本の冊数から自信を得ている
  • 読んでることを人にアピールしたがる
  • 今この本を読んでおかないと流行りについていけないという気持ちになる
  • 難しい本が読めたらカッコイイ

そもそも本は誰の為に読むものなのか?
それはもちろん自分の為です。

それなにの何故か本を読むことの意識が「自分以外の人」に対して表す行動を意識してしまっていることに気付かされます。

本を読む事は誰かと競うことではありません。「本を読んだら感想をちゃんと言えないといけない」ということでさえ、ぼくはそうじゃなくてもいいのでは?と思います。「なんとなく良かった」「この部分に共感できた」など、ちょっとした感想さえ残ればそれでいいんです。評論家的な感想を求めている人なんていないのだから、人に対して完璧な感想を表現する必要はないし、恥ずかしがる必要もない、自信を無くす必要はないんです。感想が少ししか言えなくても、読んで良かったと思えれば皆にオススメしていいんです。

やはり、少なからずぼくらは本に対する勘違いをしています。

その勘違いは対人への意識から生じているものがほとんどなんです。本に対しての意識が真っ先にあれば上のような感情は起きないと思います。

まず自分がいて、本があって、それを読む時間を見つけて、その時間を本に委ねる、人によって読む内容も時間も様々ですし、何より本の世界が自分の世界を広げてくれます。

読み飛ばし読書のススメ

それでは早速やってみましょう!って「読み飛ばし」メインで本を読むのはおかしい話。。

その瞬間に出会ったら読み飛ばせばいいだけのことです。基本「読み飛ばし」はどんな本でもいいと思います。小説なんかのストーリー重視のものでも、わからない時点で読み飛ばしてみて、最終的には最後まで読んでみましょう。ただストーリー重視のものは大抵途中でわからなくなる事ってないと思います。もし読むのが辛くなったら読み飛ばしてみてください。その時に「今はまだ理解するには早すぎた」と思う事が大切です。

「読み飛ばし」は理解した、でも本を買うのをいつも悩んでしまうという人は、まずは本を買わずに借りてみましょう。ぼくは「その本、図書館にあります。」でまずは調べてみて借ります。無ければ無いで読みたくなります、、読みたくなると買いたくなります。買うのを悩む人の中に置く場所に悩む人がいますが、その時はKindleストアを覗いてみましょう。Kindleは本を置く場所に困りませんよ。価格も安くて済むし、「読み飛ばし」のリスクも気持ち少なくなるんじゃないでしょうか。

Kindleは安いですよ、その安さに目がくらんでもいいと思います。
Kindle関連リンクを載せておきます。読みたい本を探してみてください。

読み飛ばしをしてみて、次出会って読めないときは、まだまだ勉強不足の子供ちゃんだってことです。

本を読む習慣が無かった子供の頃、そのまま大人になれば活字を読むことが得意ではない大人になります。ぼくもそうやって育ってきた一人。でも今は本を読むことを楽しんでいます。本に触れてみてはいかがでしょう?そして「読み飛ばす読書」を始めてみてはいかがでしょう。

それではまた次回お会いしましょ。