もう2月も後半ですが、2月10日に開催されたトークイベント「今、「豊かに生きる、暮らす、働く」とは」に参加してきました。

開演時間を30分ほど勘違いして、前半少しが聞けなかったんですが、それでもとっても貴重なトークライブを聞くことができて、そして心に残る言葉もたくさんあったので、とりとめない感じで、まとめを残しておこうかと思います。今後の自分の為にも力になる言葉だらけです。

今、「豊かに生きる、暮らす、働く」とは

宮原 秀雄さん(一番右)が他お三人さん(右から本田氏、安藤氏、小柳氏)のお話を引き出すような形式でトーク展開が繰り広げられました。

  • 本田 直之氏/レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO
  • 安藤 美冬氏/(株)スプリー代表、多摩大学経営情報学部専任講師
  • 小柳 俊郎氏/BBDO J WESTメディア局局長、「BOND」編集長
  • 宮原 秀雄氏/(株)キャンバス代表

とりとめなくなりますが、それぞれの言葉をまとめてみました。
ちょっと文章量にバラつきがありますが、、、

本田 直之 氏

強い思いを持っていれば途中では折れない。
仕事は自分の力がついてくれば、面白いことができる。

魅力的な街は2種類あって、例えばサーファーにはカルチャーがある、そこから街ができ、街の在り方ができる、自分たちの街や文化を守ろうとし、思いが強くなって、そこから街に魅力や人があつまる。

もう一つは、もともと自分たちが持っている文化や食、人の良さなどを大都市にあわせない(皆、東京を中心に考えている)街であること。
皆、東京と同じものを地元につくろうとしている、それはオリジナルを失う、昔はそれは発展であったり、進化であったかもしれないが、最近ではそういうこと(東京を中心に考える)を拒否した街に魅力が生れていく(ヨーロッパ諸国は大都市をみていない、自分たちの街が一番だと考えていることが多いのでどの町にも魅力が生れている)。

そして、自分の住んでいる街の魅力は何だろうと考えてみる、長く住んでしまうと、そのありがたみを感じにくくなってしまう。

一番いけないことは東京にあわせること、宮崎の良いところを出したお店づくり、街づくりをすることが大切で、外の人間は、中の人間より魅力を知っている、海外の人は日本の魅力を知っている、そういう感覚で街づくりしたらもっともっと魅力的な街づくりができる。

【質問】(学生さん)実際僕どうしたらいいですか、、
ご本人も学生時代の自己分析、実際どうしていいかわからないという経験があった、やりたいことがわからないけど、やりたくない事はわかっている。

その観点で考えていき、自分のやりたくない事、嫌いな事を明確にするといい、100個ぐらい書き出す「やりたくない(やらないこと)リスト」から、やりたいことを見出してみる、そうしたらやりたくないことが無数に書けた、、、どう考えても、会社員に向いてない事がわかった。

その後、会社作る時に書いたそのリストは、、
営業しない、企画書をつくらない、下請けの仕事はしない、あいみつ(相見積もり)を取られるような仕事はしない、時間に縛られることはしない、服装の規定があることはやらない、、、そうすると自分の理想がみえてくる、やりたくない事を明確にすることによって、自分の進む道が明確になっていく、何でもやらずに、そぎ落とすことで、みえてくることがあると思うので実践するといい。

 

安藤 美冬 氏

生き方の選択を知らないといけない、知らない事を人は選択することができない。

ご本人自身、悩むのは会社を辞める前後(6年前当時、女性にとって様々なことに悩む時期だった)、今を続けしがみつくのか、一歩前に踏み出し可能性を信じるのか、その答えにたどり着くまでに1年8ケ月かかった、携帯電話をみると9割近くが会社に関係する人間だった。残りの1割が知っているフリーランスの人間だった。

会社を辞めて4年、少しずつ自分の足場がかたまりつつある、そんな中実践しているのが、今はプチ移住(時間や場所に縛られない実践者でありながら、やはり東京が多いので、)今は意識的に外に出てワークスタイルを追求している。

アジア(シンガポール、マレーシア、カンボジア、訪れた諸国等)は成熟した都市のライフスタイルは乏しいけど、発展途上の国ならではのエネルギーが凄い。

カンボジアの話(プノンペン)、イオンモールが出来たり、日本の20代の若者がカンボジアで起業していたりして活気がある街になってきている。

カンボジアはドルが流通して、金利がよく、そこを利用した日本人を見かけたり、カンボジアで幸せな働き方をしている日本人に出会ったり、、、

例えば日本人の元Jリーガーで活躍できなかった選手が、プノンペンに住んで、サッカーで活躍している、サッカー関係で働いている、そんな好きな事をして働いている(一生サッカーして暮らすという夢)姿を目にした。

また、大学生が低価格で屋台を買って起業できたり、、その他、フィリピン(セブ島)は、語学留学に付随して、ダイビングを楽しむなど、サマースクールで親子留学したりとか、、「旅行と学び」、「旅行と起業」などをした動きがある。アジアは面白い。

カンボジアでは、日本の腕のいい歯医者が開業しているケースがあり、増えてきている。
そして、日本では高額な「インプラント」などの施術を、滞在中に受けるというような「医療ツーリズム」の動きを目指している、腕のいい医師の技術を三分の一、四分の一の価格で受けることが出来て、そこにいいお客さんがついていたりする。宮崎に置き換えると、短期間でギュッとコンテンツを凝縮して、短期間でお金を稼げる(例えば、向こう三年で)ようなことを考えていくといいかもしれないですね。

【質問】(メディア志望の学生)大学時代に身につけておいた方がいいスキルありますか、、
引き出しを鍛えておく、メディア、雑誌、小説、たくさんのものから情報を得るとか、、、、、バイトしてメディア関係の人とつながりを持つ、正規ルートよりも、非正規ルートを大切にする、具体的過ぎですか、、、人が足りないけど採用しないのがメディアなので、、

 

小柳 俊郎 氏

会社員の立場として、会社の中で自分のやりたいことをやるのも一つです。
例えばノルマがあれば、それを早く達成する。そうすれば、残った時間は自分の好きな事に使える。誰にも文句を言われない。

環境に身を置けば、自分自身はそこに向かっていける。

福岡にあって、宮崎にないもの、福岡は住みたい都市に選ばれ出してきていて、、、人から言われて自ずとやる環境になったことがいいところ、どんどん大きくなってきている。

自分の街を見直す、、、好きになる、外をみてるからこそ分かること、その上で自分の街はどうなんだろうかと考える事が必要、自分のテリトリーを出ることが大切じゃないかなと思う。

【質問】(メディア志望の学生)大学時代に身につけておいた方がいいスキルありますか、、
メディア局長の立場から、そこの下で(カリーノ:1階TSUTAYA)ひたすら立ち読み(男性誌、女性誌、経済、等々)したらいいです。それを全部読む、全部読むと今の流れがつかめる、情報を広く浅く知っておく事も大切。

 

宮原 秀雄 氏

移住を決める時に色んな候補地(他県を含む)があった、友人に宮崎の様々な場所に連れて行ってもらったが、最終的に移住の決め手となったのは、「場所」ではなく「人」だった。

宮崎を日本でいけてるコーストラインにしたい、ビーチカルチャーが根付く街にしたい。

宮崎に一週間ほどかけながら車で来たんですが、尾道(広島)も面白い街だった、宮崎にも転用できそうなアイデアがたくさんあった。

魅力的なものは綾町の食(肉、野菜、本当においしい)、フーデリー(宮崎のおいしい野菜、調味料のセレクトの仕方が面白く並べられている、東京にも同じような店があるけど、違う価格帯だったりする)。

個で発信しているものに魅力がある。
宮崎の良さを知っているのは、移住をしてきている人たちだなと感じる、それをうまく紡いで、もっと広く伝えていきたい。

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と、まぁこんな感じで、終始、為になる経験豊富な言葉の数々、そして笑いもあり、とても貴重な時間を過ごすことが出来ました。
それではまた次回お会いしましょ。