宮崎県の高千穂町「高千穂郷・椎葉山地域」が「世界農業遺産の国内候補」になっているのってご存知ですか?

高千穂郷:世界農業遺産国内候補

そういえば3月に「日向時間舎」の藤木さんが、「高千穂郷は、世界農業遺産国内候補に選ばれました」って言ってましたね。

日向時間舎 高千穂(上川登集落)、お米100俵の季節です!

その「高千穂郷・椎葉山地域」が世界農業遺産国内候補になったことを経て、本日5月18日(月)~19日(火)の2日間、FAO(国連食糧農業機関)の調査団が現地調査を行うようです。

FAO(国連食糧農業機関)の現地調査

農林水産省ホームページ / 「世界農業遺産(GIAHS)」認定に係るFAOの現地調査について

平成26年10月、世界農業遺産(GIAHS)専門家会議において承認した3地域(岐阜県長良川上中流域、和歌山県みなべ・田辺地域及び宮崎県高千穂郷・椎葉山地域)について、平成27年1月にFAOへGIAHS認定申請書を提出し、この度、FAOによる同3地域を対象とした現地調査が実施されます。

出典:農林水産省ホームページ / 世界農業遺産(GIAHS) / 「世界農業遺産(GIAHS)」認定に係るFAOの現地調査について より

他にも候補となっているのは、「岐阜県長良川上中流域」、「和歌山県みなべ・田辺地域」の2地域。

その前に、そもそも世界農業遺産って何なのかというと、、

世界重要農業遺産

世界重要農業遺産システム(GIAHS)

伝統的な農業と、農業によって育まれ、維持されてきた、土地利用(農地やため池・水利施設などの灌漑)、技術、文化風習、風景、そしてそれを取り巻く生物多様性の保全を目的に、世界的に重要な地域を国連食糧農業機関(FAO)が認定するもので、持続可能な農業の実践地域となる。世界重要農業資産システムとも訳され、通称世界農業遺産。2002年に国連食糧農業機関により開始された。

Wikipedia – 世界重要農業遺産システム より

2002年より開始された、優れた農業の実践地域に与えられる世界的な遺産の総称です。
日本には現時点で5つの世界農業遺産認定地域があります。

日本の世界農業遺産一覧

  • 能登の里山里海(Noto’s Satoyama and Satoumi ): 石川県
  • トキと共生する佐渡の里山(Sado’s satoyama in harmony with Japanese crested ibis):新潟県
  • 静岡の茶草場(ちゃぐさば)農法(Traditional tea-grass integrated system in Shizuoka):静岡県
  • 国東半島宇佐の農林漁業循環システム(Kunisaki Peninsula Usa Integrated Forestry, Agriculture and Fisheries System ): 大分県
  • 阿蘇の草原と持続的農業(Managing Aso Grasslands for Sustainable Agriculture):熊本県

高千穂もこの5つの農業遺産と肩を並べ、世界的にも誇れる農業地域「高千穂郷・椎葉山地域」となれば、それはそれはとても喜ばしいことですね。それ以前に「候補地」として選ばれることだけでも素晴らしいことです。

宮崎には誇れる地域がたくさんあります。
それではまた次回お会いしましょ。