◼️ビジネスをつくる仕事
小林敬幸

タイトルで手にとりました。

この手のタイトルは自分が欲しているのか、じっくり時間をかけて何度も読みたいと思える本の一種。
一度読んでみて共感できた文章を少しご紹介。

ビジネスへの判断力と会社の実力

いろいろな会社の新規事業開発部署の担当者が、会社からは、数年で新規事業立ち上げを期待されているが、その時間軸では難しいと悩んでいる。これなども、そのビジネスの固有の育ち方をよく読み、時間軸として会社が嫌になってしまうまでにある程度の成果を出せるかを考えなければならない。もし無理なら、ためらいなくやめたほうがいい。そのビジネスは、それだけの生命力がないとも言えるし、その会社には、そのビジネスを立ち上げる実力がないとも言える。

新規事業を立ち上げるにはそれなりの覚悟と、会社の実力がないと一端の成果は望めない。2、3年で軌道に乗せたいなんて言ってるうちは、考えが甘いうちだろう。
そもそも、そんなに簡単に軌道に乗るのなら、誰だってやって成功しているはず。

誰のためのビジネスか、何の為のビジネスか

そもそもビジネスを作ろうとするならば、社内で通りそうなビジネスを探すのではなく、世の中で成功しそうなビジネスを探すのが基本だ。世の中で成功しそうなビジネスを思いついたら、その後で、それを自分の属する組織でできるかどうか考えるのである。

デザインの仕事をしていると、同じような事が多々ある。
誰のためのデザインなのかがわからなくなる時、いつの間にか担当者に通るような仕事をした瞬間からデザイナーはオペレーターになる。そんな事を感じた経験が数多くある故に共感できる一説。

シンプルこそストレートに伝わる

まず、ビジネスのコンセプトはシンプルであるほどよい。なんといっても、シンプルでわかりやすいと資金提供者やお客からの支持を取り付けやすい。話が複雑になればなるほど、資金提供者には、実行が難しいように聞こえてしまうし、お客様にとっても、なかなか理解ができず認知すら広まらないことがある。

回りくどかったり、複雑に論理立てて説明できたことは、相手に伝わらないことが多い。ただ、自己の満足度だけは高く、達成感だけが残り、多くは前進しないものである。

 

それではまた次回お会いしましょ。