10月24日に霧島連山のえびの高原・硫黄山(宮崎県えびの市)周辺に火口周辺警報(火口周辺危険)が発表されました。

えびの高原

1.火山活動の状況及び予報警報事項
2013年12月以降、韓国岳付近、韓国岳北東側、硫黄山付近で火山性
地震が時々発生しています。2014年8月20日に硫黄山付近を震源とす
る継続時間約7分の火山性微動が発生しました。微動の発生に伴い傾斜計で
硫黄山の北西が隆起するような変動が観測されました。
このように、えびの高原(硫黄山)周辺では、引き続き火山活動が高まっ
ており、噴気や火山ガスなどが噴出し、今後状況によっては小規模な噴火が
発生する可能性があります。えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では
噴火に警戒してください。

なお、新燃岳、御鉢及び他の地域の活動に変化はなく、予報警報事項に変
更はありません。

出典:霧島山 噴火警報(火口周辺)(気象庁ホームページより)

今回の警報が発表されたことを受けて宮崎県や、えびの市は半径1キロへの入山規制を決定したようです。

噴火警戒レベルは指定された火山で運用される

今回の警報を踏まえ噴火警戒レベルを調べました。
そしてわかったことが、この噴火警戒レベルというのは運用される火山が指定されているようなんです。

噴火警戒レベルは、火山噴火予知連絡会によって選ばれた47火山のうち、30火山(平成25年7月現在)で運用されるとのこと。

噴火警戒レベルは、「火山防災のために監視・観測体制の充実等が必要な火山」として火山噴火予知連絡会によって選定された47火山のうち、30火山(平成25年7月現在)で運用されています。今後、このほかの火山も含め、地元の火山防災協議会における避難計画(いつ・どこから誰が・どこへ・どのように避難するか)の共同検討を通じて、噴火警戒レベル(いつ・どこから誰が避難するか)の設定や改善を地元の気象台を含む関係機関が共同で進めていきます。

出典:噴火警戒レベルが運用されている火山(気象庁ホームページより)

現在の「各火山の現在の噴火警戒レベル」についてはこちらで確認できます(各火山のリーフレットと現在の噴火警戒レベル)。

火山防災のために監視・観測体制の充実等が必要な火山

硫黄山は噴火警戒レベルが運用される30火山には(47火山にも)入っていないのでレベルが適用されないようですが、気象台はレベル2(火口周辺規制)と同等の警戒を呼びかけています。
知らなかったですね、噴火の危険性がある火山を選定してレベル適用をしているのでしょうが、今回のようなレベル適用火山でない隣接する山々でも警報が出る可能性があるので出た時にどのレベル(1~5)と同等のものなのかを知っておくことも大切だよね、と感じました。

そして肝心なレベルの内容は以下の図のような内容です。
5段階のレベルに細かな解説がしてあります。今回のレベル2同等の警戒は火口周辺規制ですので近隣の方は注意が必要です。

噴火警戒レベル

最近はいつどんな状況下で災害に見舞われるかがわからない時代なので、今後の警戒と身の回りの備えも少しずつしておくことが大切ですね。